「南海トラフ地震がもし発生したら?」被害想定を解説!

「南海トラフ地震がもし発生したら?」被害想定を解説!

 

南海トラフ地震が、もうすぐ起こるという予想がされており、それ自体は広く知れ渡っています。
しかし、「実際に発生した場合どれくらいの被害が出るのか?」については、ほとんどの人が具体的には分かっていません。

 

「普段から何を準備しておけば良いのか...」「地震が発生したらどうすれば良いのか...」被害が分からなければ対策が出来ないままになります。
そのため、ここでは南海トラフ地震が起こった場合に想定される被害について詳しく説明していきます。

 

 

南海トラフ地震がもし発生したら?その被害は?

 

地震被害

 

南海トラフ地震に関しては、様々な専門家がそれぞれに予想や予測を立てていますが、その中でも平成25年3月に【中央防災会議 防災対策推進検討会議 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ】が公表した「南海トラフ巨大地震の被害想定について」が信憑性が高いとされています。

【南海トラフ地震発生後の被害】

  1. 建物の倒壊
  2. 津波による全壊
  3. 延焼火災
  4. 液状化現象による倒壊
  5. 停電
  6. 断水
  7. 交通機関の乱れ
  8. 長期的なインフラの停止
  9. 避難所が満杯になる
  10. 水や食料の供給不足

 

まず、地震の揺れによって建物が倒壊していきます。
これは、約60万棟~130万棟ほどと言われており、これだけで約4~6万人の死者が発生します。

 

そして、津波によって更に約13万棟~17万棟が全壊し、約12万~23万人の死者が発生し、要救助者が3万人前後出ます。
その後、延焼火災などの火災が発生し、約5~75万棟が焼失し、2万人前後が死亡します。

 

さらに、地面の液状化現象が起こることで、12万棟前後の建物が地盤沈下などの影響を受けて倒壊するとされています。
地震発生後、約2400万~2700万軒で停電が起こります。

 

そして、火力発電所などは操業が停止し、西日本全体で大規模な「電力不足」が起こります。
上水道は約3000万件で断水し、下水道も約3000万件が利用不可となります。

 

主要な鉄道は全て運転を停止するために、「交通機関の乱れ」が続くことになります。
それらの復旧は短期間では不可能で、長期的にインフラが停止するという状況が考えられています。

 

南海トラフ地震の発生の翌日から「避難所が満杯」になりだします。
そのため、「水や食料の供給が不足」してきます。

 

地震発生から3日間で約1400万~3000万食の食料1400万~5000万リットルの水が不足すると予想されています。
その後、救援物資が届けられ始めますが「交通機関のマヒ」や「情報の過少」で避難場所によっては、充足や不十分のバラつきが出始めます。

 

それらに対して推奨されているのが各家庭で1週間分以上の食料と水の備蓄です。
災害が起こってから救援物資が届くまでの間を乗り切るための備えが勧められているのです。

 

推奨されてる1週間分以上の食料と水の備蓄

 

備蓄品

 

まず「水」に関しては1人につき1日3リットルを確保します。
食料は、主食用に無洗米やパスタなどの乾麺を準備しましょう。

 

そのほか、できるだけ「冷蔵庫や冷凍庫を必要としない」ものの備蓄が必要です。
缶詰や常温で保存できるものを備えましょう。

 

災害が起こった際は、冷蔵庫の中のものは「賞味期限が短いもの」「生もの」から食べ始め、長く持つものは後に回します。
冷凍されているものは、そのまま冷蔵庫に入れておくと「保冷剤」としての働きをすることができます。

 

いつまでも持つ訳ではありませんが、数日であれば役に立ちます。
また、これらのものは一度準備したら、ずっと放置をするのではなく新しく買ったら更新していきましょう!
賞味期限に気をつけて古いものから食べたり、飲んだりしていけば良いでしょう。

 

 

津波の被害想定は?

 

南海トラフ地震の発生メカニズムの概念図

出典:「南海トラフ地震の発生メカニズムの概念図」(気象庁ホームページより)

 

南海トラフ地震で最も恐ろしいのは津波です!
これは、南海トラフ地震の発生の仕方にも関係しています。

 

南海トラフ地震は、地球を覆っている「プレート」と呼ばれる岩盤層の移動によって起こります。
日本の近くにある「フィリピン海プレート」が1年に数cmずつ沈んでいくのに「ユーラシアプレート」が引っ張られていき、限界まで引っ張られた時に跳ね上がり元に戻ろうとする時に地震が発生します。

 

その際に、「プレート」の上にある海水を巻き込んで跳ね上がりますので、大規模な津波が発生するのです。
そして、日本の太平洋側の海岸線に襲い掛かかります。

 

それぞれの位置によって、津波が押し寄せる時間には「タイムラグ」がありますが最短で2時間弱、約1時間50分ほどで大阪に津波の第一波が押し寄せると予測されています。
大阪市では、津波等の水害から市域を守るために「防潮堤」を整備していますが、大阪市域に『津波警報・大津波警』が発表された場合は速やかに避難しなければいけません。

 

とくに、大阪市の港区などは海抜が低く、弁天町駅前などでは海抜がマイナスとなっているほど土地が低くなっています。
そのうえ、地形が平坦ですので津波が押し寄せた場合、移動するスピードが速く遠距離まで被害が拡大します。

 

そのため、津波から身を守るために比較的堅固に出来ている「建物の3階以上の高さ」まで移動することが求められています。
海岸から離れると同時に、高いところに避難するという意識を持っておきましょう!

 

津波から避難する時に注意すること

 

まず、津波は繰り返しやって来ます
一度、津波が過ぎ去ったからといって安心してはいけません。

 

完全に警報や注意報が解除されて安全が確認されるまで油断しないようにしましょう。
また、警報が解除されても海岸線や河川の近くに行くことは避けましょう。

 

津波は、河川を遡って広範囲に被害をもたらすことがあります。
大阪では、数十年前に津波が「淀川」を遡り、海岸線から遠く離れた「大東市」まで大きな被害を及ぼしたことがあります。

 

また、避難する時は絶対に「裸足」で外に出てはいけません!
窓ガラスなどが割れていることが多く、すぐに怪我をしてしまいます。

 

スリッパなども避けて、「滑りにくい靴」を履くようにしましょう。
荷物は、「リュックサック」や「肩から掛けることが出来るもの」がベストです!
他にも、動きやすく行動するために「両手」は出来るだけ何も持っていない状態にしましょう。

 

浸水している地域を移動する時に注意すること

 

避難所などに移動する際も、出来るだけ明るいうちに行動する方が良いでしょう。
暗くなってからの移動は、思わぬ事故に合うことがあります。

 

すでに、浸水している地域に足を踏み入れる際は、より注意が必要です!
目安として、水の深さが30cmを超えると人は安全に歩いて移動ができなくなります。

 

決して無理はせずに安全を優先させましょう。
移動する際は、高齢者や子どもなどの安全確保に注意しながら、できるだけ複数で協力して移動することが重要です。

 

また、避難する時に「車は避けましょう!」
すぐに道は混雑して渋滞して動けなくなり、緊急車両なども通れなくなると「救助や消防」にも影響が出てしまうからです。

 

原発の被害想定は?

 

原発

 

1つ注意しなければいけないのは、今まで解説した被害想定に原発が含まれていないことです。
東日本大震災の際にも大きな被害が出た「原子力発電所」ですが、南海トラフ地震に関してはほとんど原発への配慮がされていません。

 

そこで、ここでは南海トラフ地震が発生した際に関係する範囲の「原子力発電所」について見ていきましょう。
まず、南海トラフ地震が発生した際に被害範囲である3つの原子力発電所です。

原発 場所 号機
浜岡原発 静岡県御前崎市 1~5号機のうち1、2号機は2009年に運転停止
伊方原発 愛媛県西宇和郡伊方町 1~3号機
川内原発 鹿児島県薩摩川内市 1~2号機

 

現時点で「10基もの原子力発電所」があることが分かります。
福島での被害を見れば想定できますが、その被害の規模や長期化する深刻さは生半可なものではありません。

 

これらの被害を考えると、これまでに想定されている被害想定よりも、はるかに大きな被害が出ることが予測されるのです!
とくに「浜岡原発」は深刻です。

 

静岡は、南海トラフ地震でも大きな被害が想定されている地域ですが、原発に被害が出ることで更に甚大な被害が出ます。
また、関東と関西を結ぶ「東海道新幹線」や「高速道路」なども、完全に長期的に使用不可になることが予測されますので、「東日本」と「西日本」が分断される恐れがあるのです。

 

さらに、南海トラフ地震が四国地域の断層帯に影響を与えると「中央構造線断層帯」を刺激する可能性があります。
中央構造線断層帯は「伊方原発」のすぐ北にあります。

 

ここが刺激されれば、「伊方原発」は無事ではいられないでしょう。
四国を東西に貫く断層帯は、そのまま「豊後水道」を渡って「別府湾」に入り、「大分県内」の細かな活断層へと続いていきます。

 

その延長線上には、熊本地震を引き起こした活断層の帯があり、そこから南に下れば「川内原発」があります。
そう考えると、この範囲にある「3つの原発」は、どれも高い危険性を持っていると言えるでしょう。

 

最後に

 

南海トラフ地震は近い将来に起こるとされています。
その被害は大きなものになるのは間違いありませんが、だからといって何もしないというのはいけません。

 

しっかりと必要なものを準備し、避難場所や連絡方法を普段から決めておくなどして「地震に備える」ということが重要なのです。

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